【感想】睡眠薬のデエビゴ錠を飲み始めて1年以上経った

タイトルの通り、睡眠薬のデエビゴ錠(5mg)を飲み始めて1年以上たった。

仕事を辞めたのが約1年前で、デエビゴを飲み始めたのがそのさらに1か月前だ。

無職歴よりもデエビゴ歴の方が長い。(だから何だって感じだけど。)

デエビゴは私にとって生まれて初めて服用した睡眠薬である。

飲み始める前は「睡眠薬」というものへのイメージ(依存性が高い、リスクがありそうでなんとなく怖い)から、自分で希望して処方してもらったものの、どことなく心配であった。

心配はありつつも眠れないよりはマシかと思い、以来ほぼ毎日飲み続けている。

そうして恐る恐る飲み始めて1年以上たち、なんとなく分かってきたこともある。

今回の記事では、デエビゴ錠を実際に飲んでの感想を書く。

なお、先に私が眠れなくなった経緯などについて書くので、「実際飲んでどうなのか?」だけ知りたい方はそこまで読み飛ばしてください。

デエビゴ処方までの経緯

簡単に言えば「仕事のストレスで夜中に目が覚めるようになったので精神科で処方してもらった」です。

~以下、だらだら詳細~

薬を処方してもらう半年前くらいから、夜中に目が覚めることが増えた。

原因は主に仕事のストレスだ。

私はその頃会社員だったのだけど、これが本当に、全く適性がなかった。

ミスが許されない仕事にも関わらずどうしてもミスを無くせなくて、人間関係も全然構築できなくて、早朝に分からないところを勉強しようとしても幼い子供が一緒に起きて泣くから全然勉強できなくて……

もうどうしようもなかった。

職場に居場所がなくて、毎日行きたくなかった。

いつも泣く寸前みたいな気持ちだった。

当時、21時頃に子どもを寝かしつけながら一緒に寝るようにしていた。

子どもが脇にいるからなのか、疲れていたからなのか、布団に入ると大抵そこまで苦労せずに眠れた。

(心がざわざわする日なんかは、布団に入ってから朝まで一睡もできない日もあったけれど。)

だが、日が変わる0時前後くらいになるとパッと目が覚めてしまい、そこから眠れなくなってしまうのだった。中途覚醒というやつである。

また眠くなるかも、と一縷の希望をもって目を瞑るけれど、頭の中に仕事の失敗や不安がとめどなく押し寄せてくる。

考えれば考えるほどどんどん悲観的になって、涙もぼろぼろ出て、パンパンの顔で朝を迎える。

そんな状態で仕事をするものだから、ますますミスを繰り返し、自己嫌悪になってますます眠れない、という最悪のループに入ってしまった。

睡眠薬を処方してもらうことを決意する直前は、眠れない日と眠れる日を交互に繰り返すような感じであった。

もともとロングスリーパー気味な私にとって、2日に一度、3時間だけ眠るだなんて、もはや寝ていないようなもの。

いろいろと悪い考えも浮かびはじめ、「このままではもう無理だな」と思った。

なじみの精神科に駆け込み、医師から「あなたにはその仕事の適性がないから、もし辞められるのなら辞めてもいいかもしれませんね」という言葉と睡眠薬のデエビゴを貰い、その通院の約1か月後に私は仕事を辞めた。

(「なじみの精神科」についてはまた別の日に詳しく書こうと思う。)

デエビゴを飲んだ私に起きたこと

1.服用1時間以内に強烈な眠気

デエビゴは飲んだその日から効いたと記憶している。

就寝直前に1錠飲んで布団に入ると、私の場合1時間もしないうちにガクッと強烈な眠気が襲ってくる。

これが本当に強烈な眠気で、まるでPCの電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンするような、あの感覚だ。

薬を飲んだものの、計画が狂ってすぐに布団に行けなくなってしまった時は要注意だ。

ある時、ついつい早く飲みすぎてしまい、「まずい」と布団に向かった時にはすでに意識が朦朧として足がもつれていた。

その時はギリギリで布団に滑り込んだが、それ以来「寝る直前」に服用することを厳守している。

2.中途覚醒は減ったがゼロにはならなかった

夜中に起きて眠れなくなる、いわゆる中途覚醒は減ったが、全く起きないわけではない。

夜中ふと起きるが、しばらくするとウトウトしてきて眠れる。

服用前のように、夜中に起きてそのまま朝まで起き続けるということはない。

【追記】

この記事を書いてから数日後、デエビゴを服用したのに中途覚醒して眠れなくなってしまう日があった。

2時間くらい起きた後でまた眠れたけれど、薬が効きづらくなっているのではとショック。

今回は、生理前&前日に心がざわつくことがあった、という自分の中の中途覚醒の条件が揃っていたのだけれど、それでもこれまでは少し起きてまたすぐに眠れていた。

たまたまだといいんだけど。

3. 夢をたくさん見るが意外と悪夢は少ない

デエビゴの副作用としてよく挙げられる「悪夢」だが、私の場合は悪夢は少ない。

ただ、鮮明な夢をよく見る。

もちろん全く夢を見ない日もあり、私の場合、鮮明な夢の頻度は3日に1度くらい。

起きた時に寝た気がしないくらいに夢の中で動きまくっていることも多い。

悪夢でトラウマがほじくり返されることを心配していたが、私の場合は今のところ問題ない。

ちなみに大きな声では言えないが、なぜかいやらしい夢を見ることがかなり増えた。なんでだろう……

4. その他変化

・夢の中で疲れるせいか、薬が強いからか、朝起きるのが少し辛いことがある。でもこれは薬を飲まなくても一緒かも。

・体重の変化はほとんどない。食欲への影響は私の場合無し。

・物忘れが多くなった気がするけど、これも薬ではなく年齢的なことが原因かな?夫に相談したら、「元々そんな感じじゃない」とのこと。睡眠薬で認知症のリスクが高まる危険性があるとの研究もあるらしいので警戒はしている。でも今は飲まないと眠れないし、眠れないとしんどいので飲まざるを得ない。

おわりに

自分にとって初めて服用した睡眠薬であるデエビゴについて書いた。

私の場合、さほど副作用は感じない一方で、以前よりも格段に眠れるようになり、メンタルも安定してきたので、飲んでよかった。

デエビゴについて知りたい方の参考になったら嬉しい。

【上の文章に入らなかったことを少し】

・処方される際、医師に「デエビゴは連続して毎日飲み続ける必要はあるのか」と尋ねたところ、「飲み続けたからと言って薬の効き方が変わるわけではないので、あなたの場合は連続して飲む必要はない。今夜は眠れなさそうだと思った時に飲むように」と言われた。また、私が「飲み続けることでリスクはありますか」と聞くと「どんな薬でも飲まないよりは飲む方がリスクはありますね(そりゃそうですよね)」とのことだった。

なので、私はぐったり疲れた日など、デエビゴなしで眠れそうな日は飲まない。逆に、メンタルを刺激されることがあった日や生理前は経験上ほぼ100%中途覚醒するので、絶対に飲むようにしている。

私の飲み方はこんな感じです。

↑日によって飲んだり飲まなかったり、ということが人によっては良くないかもしれないので、ご自分の医師と話し合って決めてください。

・私がストレスの元である仕事を辞めたのに、未だに中途覚醒に悩み、薬を飲み続けているのは、また別の大きな悩みができたからです。自分の職探しが進まない、というのも悩みだけど、それ以外で。その悩みについてもそのうち書きたいです。いやー、人生って大変ですね。

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