気の利かない私は、気の利く男性が怖い。
「気が利く」とは、他人の気持ちや状況を察して適切に行動したり、細かな配慮ができたりすることを指します。例えば、誰かが困っているときに自然と助けの手を差し伸べたり、言われなくても必要なことを先回りして行ったりするような行動が「気が利く」と言えます。
日常の場面では、人間関係をスムーズにする大事なスキルとして使われることが多いですね。
microsoft copilot(AI)の回答
一般的に気の利く男性は貴重なうえに、一緒にいて不快な目に遭うことが少ないので、女性からの人気が高い。
しかしながら、2つの理由から私は気の利く男性がいると恐怖を感じる。
理由① 気の利く男性との対比で、女なのに気の利かない私の存在が悪目立ちするから怖い。
「『女なのに』ってアンタ、今、令和ですよ!?」って感じかもしれない。
表向きは「性別で役割を分けるなんてナンセンス」という世の中だが、人の意識ってそんなに簡単にアップデートされるものではないと思う。
特に私の住む田舎ではアップデートされきっていない。
中高年の言葉の端々から、ジェンダーロールの名残を感じる。
何より、ド田舎で長年ジェンダーロールを刷り込まれ続けた私の深層意識が「女なのに……」と言っている。
でも正直、これはそんなに理由として大きくはない。わりとどうでもいい部類だ。
なぜなら、いくら田舎とは言え、もはや「女なのに」と言って私を責める人はいないからだ。
連日テレビで報道されているため、「(心でどう思っていても)直接的に口には出してはいけないのだ」ということが田舎の中高年にもインストールされている。
あとは私の深層意識を令和ver.にアップデートさせればいいだけ。
次の理由の方が大きい。
理由② 力が強いうえに気が利く男性はモンスターすぎて怖い
男性は力が強い。
この場合の「力」とは、フィジカル的な意味だ。
私の夫はどちらかと言えば線の細い方だけれど、それでも私よりもずっと力が強い。
私が絶対に持ち上げられない家具などの重い物を、夫がヒョイっと持ち上げる様を見ていると「魔法みたいだな」と思う。
引っ越しの経験がある人は分かると思うが、男手があるのとないのとでは大違いである。
男の力でしか運べない物は多い。
男女間での力の差は歴然としていると言える。
私は女として決して華奢な方ではなく、むしろ線の太い方だが、それでもたいていの男性には力で負けるだろう。
たいていの男が本気を出せば、私なんて簡単に倒せる。
彼らに理性と良心があって、理由が無いからそうしないだけで。
ここで例えばの話だが、力が強い生き物の代表と言えば、ライオンがいる。
もしライオンが、めちゃくちゃに賢かったらすごく怖くないですか?
すごい力とすごい賢さを兼ね備えていたら、もうそれは手に負えないモンスターだ。
人間なんて簡単にやられてしまう。勝ち目がない。
やられないためには、ライオンの持つ「良心」という、不完全で移ろいやすいものに頼るしかない。
私にとって気の利く男性とは、めちゃくちゃ賢いライオンのようなものなのだ。
一方で「僕は学校の勉強は得意だったけど、コミュニケーションが苦手で気が利かなくて……」という男性は、そこまで脅威を感じない。
賢さが勉学の面でしか発揮されないのなら、こちらがしてやられることもないだろう。
どちらかと言えば「勉強はできないけど、コミュ力だけはあるんで!後輩力あるし気も利きます!!」みたいな陽キャの方が怖い。モンスターすぎる。
気の利く男性は、相手の気持ちが分かるだけでなく、相手の望むものも与えられる。
相手の気持ちが分かるなら、逆に、わざと相手の望まないものを与えることもできるだろう。
いつベクトルが逆に動くか分からない。
それを私は、怖い、と思ってしまう。
力もあるうえに気も利くなんて最強のモンスターじゃないか。強すぎて怖い。
だからか分からないが、私は「プレゼントのセンスが悪い男性」が好きである。
気が利く男性とは真逆の存在と言える、「プレゼントのセンスが悪い男性」。
一生懸命考えてくれたあとがハッキリ分かるのに、どこか外したプレゼントをくれる男性。
全く脅威を感じない。
安心して一緒にいられる。
先日、暇をもてあましていたので、夫に「おすすめのyoutube動画はないか」と聞いてみた。
今回は「あなたのおすすめ動画をプレゼントして」という私から夫へのリクエストとして読み替えてほしい。
「それならちょうどいいのがある」と即座に夫がおすすめしてくれたのは、夫は好きだが私はプレイしたことのないゲームの動画であった。
内容は、そのゲーム内で出てくる武器をyoutuberが解説するもので、すでにゲームをやりこんだプレイヤー向けのもの。
一応一通り観たところ、なんだか楽しそうな動画だということは分かった。
でも、用語もルールも何も分からないため、結局チンプンカンプンのまま終わった。
視聴後、「なぜこれをすすめてくれたのか」と夫に尋ねてみたところ、
「その実況者は『脱糞』とか『キ〇タマ』とか、さちみの好きそうな言葉をよく使うから」との回答であった。
私を何だと思っているのか。
ただただ「脱糞」とか「キン〇マ」とかのワードがあれば私が何でも楽しめる女と思っているのか。
小学生男子でもあるまいし。
私は脱力(脱糞ではなく)すると同時に、口には出さなかったものの「夫のこういうところ、いいよなぁ~」と思った。
夫が私のことを考えて動画をすすめてくれたのは伝わったが、驚くほどズレている。
仮に夫がライオンだとしても、賢さレベルはかなり低いだろう。
いかに力があるとはいえ、安心して一緒にいられる男だ。
そんなわけで、結果的にその動画は(夫が意図しない形で)私を楽しませてくれた。
……いや、夫はここまで先を読んでいたのだろうか。
私が、夫のズレた提案に安心すると分かっていて?
わざとあの動画を?
夫はあえて私に隙を見せている???
え?
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